ロボット掃除機、とaMAZON
ちょうど、1週間前の出来事だ。そう、8月に入り夏が本気を出したこの時期にAmazonがiRobot社を買収発表した。
もっとも、企業にとっても消費者にとってもM&Aを望む割合は多くはないだろう。(価格が安くなくなって望まれる事も多々あるが)
今回のAmazonのiRoboto買収後もCEOは変わらない。しかも、2300億円という巨大額である。iRobot社にとっても悪くはないと考えられる。
そて今回はそんな話がしたいのではない。Amazonにとってルンパを買収するという決断は
多くのは人はなんでAmazonがロボット掃除機???と思ったかもしれない。その一方で、iRoboto社が集める家庭内の地図データやそのロボット技術が欲しいと思ったからだろうか。
そのあたりを深堀していこうと思う。
Amazonという企業
まず最初にAmazonはインターネットショッピングで世界的な成功を収めた事から始まる。
というか、ネットショップECのパイオニアである。
消費者にとって当時のインターネットで買い物という発想はなかったと思うし、むしろ怪しさや本当に届くの?という疑問があっただろう。
これを壊したのは安さと、即日に届く物流システムの構築だ。
この物流システムは非常に優れているし、新規参入は難しいといえるだろう。
今現在日本で互角に戦えるのは楽天しかないほどだ。
整理するとAmazonはテック企業であるが、ネットインフラ系に強いという事である。
そしてAmazonの成功は止まらない。
第2に、またまたインフラ系で今度は巨大サーバーとその関連ソフトウェアでまとも世界的なシュアを取った。
もう一度述べよう。Amazonはインフラ系に強い。
これはAmazon自身も認識しているというか、それが戦略であるだろう。インフラ系は家庭にはなくてはならないものである。つまり、一時のトレンドで不必要になる時が発生しない。
だからAmazonはインフレ系は「押せえていった。」
Prime video, Amazon music, Kindle(端末), Amazon Echo などなどすべてインフラ系である。
例えばPrime videoをとってみよう。この場合はAmazonはネットフリックスと違って映画を作っておらず、ただ映画を見れるオンラインツールとして提供している。Amazon musicも同じだ。
これはAmazonが作る、Kindle端末にそのAmazonの性質がよく表れている。
Amazonってタブレットも作っていたのか・・
決して高性能ではなく、ほぼ薄利多売という戦略で1台あたりほぼ利益がないといっても過言ではない。
AmazonにとってKindleはAmazonのインフラアクセスツールとしての役割であって主要事業ではないのだ。
Amazonにとって純利益より「成長」
Amazonにとって、純利益(経費や再投資、人件費を差し引い最終的利益)は大事にしていない。
これは直近5年の売り上げである。ここ5年でAmazonの規模は2倍に成長している。
なお、これはUSDである。日本に直すなら50兆円を平気で超える。
Amazonにとっては、利益より再投資を実施に圧倒的資本力の元、他社からの参入を防いでいるのだ。
桁違いの資本力はそれだけ、他社からの参入を防ぐだけでなく「Amazonを脅かす企業が現れた」
すぐにその資本力で対抗できる。資本主義といわれるこの世界で、「資本」の力はまさしく強いのだ。
ここで質問する。
Amazonの次の成功は何かと。
Amazonは物流だけでなく、そのサーバーAWS、数多くの成功をつかんできた。
ここで成長が止まったらどうなるか。
米国ITバブルが生まれた時、数多くの企業が誕生し数多くの企業が廃れていった
そのスピードには驚かされるほどだ。
こんだけ規模が大きければちょっとの失敗では大丈夫だと思うと感じるかもしれない。
だが、Amazonが対抗できないほど物流革命が起きたらどうなるだろうか。そんな大きな革命は起きないと思うかもしれない。
別に革命でなくてもよい。規模が大きければその分、何か一つの不要因子が莫大な損失を生み出す事がある。その結果絶対つぶれないだろうといわれていた企業もいとも簡単に消える。
これは歴史を見たら痛いほどわかるだろう。
不要因子自体は防ぐことはできないだろう。だが、いくつもの成功を重ねていけばその可能性を小さくできるはずだ。というか、成長しなければ企業にとっては未来は淘汰しか待ってない。
具体的を出そう。
株価が上がるのはなぜだろうか。それは今よりも成長しているから上がるのだ。
だが、AmazonにとってAWSとECだけではもう成長が純化している。
成長しなければ、下がるだけでしかない。下がるのは簡単だ。
成長しかなければ下がる要因しかない。
2300億円は安い買い物
Amazonにとって2000億は安い買い物である。Amazonにとって1兆でも売り上げの1/50程度しかないのだから。
最も、2000億程度で将来Amazonを脅かすかもしれない不要因子を排除できたからだ。
今はまだロボット掃除機しか作っていないが、将来はわからないだろう。
今のロボット掃除機は部屋の配置まで覚える。。。
ロボット掃除機はAmazonの得意なインフラ企業でもある。
掃除は生活に不可欠な存在。その機材はまさしくインフラ家電であるといえるだろう。
それだけではない。たった2000億程度でその開発環境、技術ももれなくついてくる。
さらに、近年Amazonが力を入れているロボット技術も手に入るだろう。
コメント
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