どやったら人に頼み事を聞いてもらえるか
数秒後、
思考停止した俺の脳が冷静になる。
渡されたものは
クラスの座席表と、くじ引きを作る為の
ペーパークラフトクラフトである。
告発される事を期待した分とやっぱりこうなるかという
気持ちが入り混じった
つまり、席替えをするから雑用をやれと。
Hernandez、もしかして
俺と同じ面倒い事は人に任せるタイプか。
と少しの関心とHernandezが危険性人物だと認識した。
まず分析してみる。
何故、誰もいない所に俺を呼んだか、
この理由を問うなら簡単だ。
人は急な変化に耐えれない。
屋上近くに呼ぶ事は、普通なら「告白」を
意識させる。
そして呼ばれた相手はそれを意識して思考が停止状態に陥る。
するとどうなるのか、冷静な物事の決断力を失う。
そこで、いざ告白されなかったらどうなるか、
ただでさえドキドキしている時に、
頭が一瞬白くなって、完全に思考が停止する。
そこで相手に雑用を任せる伝言とその資料を頼む。
思考停止状態では反論が出来ないから渡された資料をそのまま受け取るしかない。
これだけならその行動に可愛いと思うが、
それだけじゃない、ネイティブ英語で話される事
に意味がある。
本当は日本語を話せずと思うが、
あ え て 英語で述べる事により
日本人なら英語から日本語に変換する作業に
時間を少なくとも時間がかかる。
この脳内で変換している間、
自分に取って都合がいいように変換される。
したがってより雑用を相手に押し付けやすいだろう。
それだけじゃない。
席替えの資料は日本語で書かれているという事だ。
英語が理解出来なくても日本語で書かれた資料を見て
理解できてしまう事である。
これは何を意味するか、
俺にはまだ理解出来ないが、
恐らく、俺と同じ様に雑用に使わせるやつを
リサーチしていると思う。
3日目終了
資料をカバンに
クラスに戻ると、今度はクラスの大半が俺を見た。
視線を無視しつつ
出席番号順の席に座って
窓から眺める桜を見てごまかした。
この日も早く終わった。
この日から外では部活動が解禁されているのか部活動をしていた。
なお俺は部活に入っていない。
なお俺は部活に入っていない。
帰宅部である。
俺は単純作業が嫌いである。
運動部見たいに大会の為に
練習という同じ作業を繰り返す作業なんか
面白くないし、楽しくない。
校外に出るとやっぱり桜が散っていた。
今日も帰ってゲームして寝るか、今日は最悪だったし
ある程度ゲームもひと段落が付き
ふたんに潜って寝ようとする。
しかし
「どうやったら転校生と出会って3日目に
薄暗い所で二人きりになるシチュエーションになるんですか?」
「いや、あの出来事俺も驚いたよ。というかまずあんた誰?」
「忘れちゃったんですか・こんなにかわいい姿なのに」
「確かに可愛いと思うぞ」
「素直なんですね」
「可愛いので名前教えてくれる?」
「おしえません」
「まぁ一だけ教えると
すると別世界なんですよ。ここは」
「そうなんだ」
「驚かないんですね」
「かわいいキミの笑顔のおかげで驚かないよ。」
「なんか痛いですよ。」
「事実を述べたまでだが。」
「事実というはですね。
どんな時代になっても変化しない事ですよ。
可愛いという定義なんて時代によって変化しているじゃないですか」
「ほう」
「なので、事実は言い訳になりません。残念でした。」
「ああ、もう分かった。夢の中まで思考力を働たらせたくないからそんな事どーでもよくなったわ」
「逃げるのですか?」
「何に?」
「私の名前を聞き出したいのではないのですか?」
「いや、聞き出してもどーせ忘れるし、
いいや」
「なら、また会いましょう。さようなら」
携帯の通知音が聞こえる。
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